目を覚ました時には、私は知らないところに横になってた

周りは草で、私は……

哀れな自分の姿に、涙が出てくる

……っ……にい……む……


「……っ、新村くんっ……うっ……」





優生先輩!

周りを見渡すと、少し離れたところに、優生先輩が横たわっていた

「ゆっ……いっ!」

優生先輩のところへ行こうと、立とうとしたけれど……

痛みが走って……

その痛みが、さっきのことが現実だったんだと、感じさせた

「優生……先輩」

地を這うように、優生先輩のもとへ寄った

「ゆ……うきっ……せんぱっ……うっ……ううああ!」

目を覚ましてくれない先輩、さっきあった現実

全てが悲しくて、辛くて……

初めて、大声をあげて泣いた