体育館裏……

「優梨華ちゃん!」

体育座りしていた優梨華ちゃんは顔を上げてこっちを見た

「しずく……」

「もう大丈夫だよ!」

笑顔でそう言うと、すごく落ち込んでいるのか、ため息をついて、顔を腕にうずめた

「言い過ぎたかもしれない」

「優梨華ちゃんが言ってくれてなかったら、もうダメだったかもしれない」

「そんなことない……あんなこと言って、心はしずくを尊敬してるよ。みんな」

「けど、あのままだったら、本当に、部活自体がなくなってた」

大袈裟かもしれないけど、それは本当のことだから

雰囲気がまとまらなくて、上手くできないと…

と、悪い方を考えてしまった

「ありがとう!」

と言うと、優梨華ちゃんはうんと頷いた

そして、優梨華ちゃん引っ張って音楽室にもう一度戻った


みんなはちゃんと練習していて、その光景に優梨華ちゃんもビックリしていた

そんな優梨華ちゃんに、みんなが気づき、謝っていた