「優梨華ちゃーん!」
校舎内をぐるぐる探すけど、見つからない
息を切らして少し休憩をしている時、前の方から大好きな人が歩いてくる
「柊羽…」
そう呟いた私に気がついたのか、あっ、と声が漏れていた
「しずく」
「どうしたの?」
「職員室に。しずくは?」
「私は、優梨華ちゃんを探してて」
そこで、あ!とそう言えばと言うように声を出して、
「優梨華なら体育館裏にいたよ」
と教えてくれた
「ありがとう!」
そう言って通り過ぎようとしたら、腕を掴まれる
「柊羽……?」
何も言わずに、目を泳がせて、私の頭をポンポンとしてから離してくれた
訳が分からないまま、私もニコッとしてその場をあとにした



![[完]君からの愛を](https://www.no-ichigo.jp/img/member/923380/wmb7aaulfs-thumb.jpg)