夏の大三角形



「お願い天城っ」
「鳥羽のお願い昨日も聞いたー」



昨日も聞いたって事は、朝練に来て欲しいって言ったのは鳥羽くんだったのか。


「てか、嫌ならハッキリ言わなきゃ向こうは勘違いするでしょ」



あ…確かに。それはそうかも。



「女の子からでも男からでも褒められたりするのは好きなんだよ。な、陽輔」
「俺に振るなよ」



意外かも。
私、鳥羽くんの事、変に想像してた。
褒められてもクールにこなすのかと思ってた。いや、実際クールにこなしてたし。でも、こなしながら内心は喜んでたりしたのか。




「そういう所は素直で好きだわ」
「え?ほんと?じゃあ……」
「まぁ、それとこれとは別だけどね」



ゆっちゃん、バッサリ切り落としたな。
鳥羽くんの落ち込み具合が凄い。



「じゃあ、月岡さんにお願いする」
「は?鳥羽?」
「え?私?」



ゆっちゃんが駄目なら私に行こう。って感じか。鳥羽くんの目がキラキラ輝いてて直視出来ないし、あと話を聞いてた女子からの目力が…。

これ、承諾しても断っても地獄かも。


「月岡。別に無理しなくていいぞ」



困ってたら陽くんからの助け舟。
正直、凄く助かった。



「陽くん、困らない?」



鳥羽くんと一緒に別の班に行ったら…色々と。



「……………あぁ」



今、すごい間があったけど大丈夫かな。

鳥羽くんは正直よく分かんないし、ほっておいたら多分女子が群がるし、なんとかなるんじゃないかな。大変なのは陽くんだよね。



「分かった。いいよ、一緒の班でも」
「えぇ!?梢っっ」
「ごめんゆっちゃん。陽くんほっとけなくて」