☆*☆*☆*☆*
「席座れ。HR始めるぞ」
午後2時あたり、担任の大きな声がクラスに響き渡る。
「今日は、今度の学年親睦会についてだけど」
私たちの学校には、学年で仲を深めようの為に学年親睦会があり、山で2泊3日寝泊りを行う。
「4人1班。男女は問わない。決まったら黒板に書きに来い」
パンと先生が手を叩いたのを合図にみんながゾロゾロと動き出す。
「ゆっちゃん、一緒に組も」
「いいよ。今、梢の所に行こうと思ってた」
HRなだけって教室は動物園みたいに騒がしい。
「星汰っ一緒になろ」
「え?あ……」
「私たちとなろうよ」
“男女問わない”
このクラスにこの言葉は禁句だ。
人気者の鳥羽くんに女子たちが、朝と同様に群がる。
「あーまたやってる。てか、あと2人どうする?女子は…厳しいか」
「んーそうだね」
鳥羽くんとなりたいグループと、もう既に出来上がってるグループがある。
私たち2人は少し、出遅れてしまった。
「空いてるのか?」
「うわっ。びっくりした」
後ろから静かに現れたのは、サッカー部の椿 陽輔。
私と陽くんは中学のときに塾が一緒だった為、一応知り合いではある。
「今、2人?」
「あーそう。誰と組もうか迷ってる」
「じゃあ、入れてくれ」
「椿を?えー」
ゆっちゃんが迷うのわかる気がする。
陽くんが来たら、ついでにプラスされるんだよね。
「陽輔っ。俺も入れて」
ほら来た。
なんとか女子の群れから脱出してきた鳥羽くんは疲れている。
「ヤダっ。鳥羽はヤダ」
「何で?入れてよ天城」
「だって、鳥羽入れると女子が面倒臭いんだもん」
「俺が一番自覚してます」
ゆっちゃんがバッサリ言い切ると、鳥羽くんは私たちにしか聞こえない声でボソリと呟く。
「席座れ。HR始めるぞ」
午後2時あたり、担任の大きな声がクラスに響き渡る。
「今日は、今度の学年親睦会についてだけど」
私たちの学校には、学年で仲を深めようの為に学年親睦会があり、山で2泊3日寝泊りを行う。
「4人1班。男女は問わない。決まったら黒板に書きに来い」
パンと先生が手を叩いたのを合図にみんながゾロゾロと動き出す。
「ゆっちゃん、一緒に組も」
「いいよ。今、梢の所に行こうと思ってた」
HRなだけって教室は動物園みたいに騒がしい。
「星汰っ一緒になろ」
「え?あ……」
「私たちとなろうよ」
“男女問わない”
このクラスにこの言葉は禁句だ。
人気者の鳥羽くんに女子たちが、朝と同様に群がる。
「あーまたやってる。てか、あと2人どうする?女子は…厳しいか」
「んーそうだね」
鳥羽くんとなりたいグループと、もう既に出来上がってるグループがある。
私たち2人は少し、出遅れてしまった。
「空いてるのか?」
「うわっ。びっくりした」
後ろから静かに現れたのは、サッカー部の椿 陽輔。
私と陽くんは中学のときに塾が一緒だった為、一応知り合いではある。
「今、2人?」
「あーそう。誰と組もうか迷ってる」
「じゃあ、入れてくれ」
「椿を?えー」
ゆっちゃんが迷うのわかる気がする。
陽くんが来たら、ついでにプラスされるんだよね。
「陽輔っ。俺も入れて」
ほら来た。
なんとか女子の群れから脱出してきた鳥羽くんは疲れている。
「ヤダっ。鳥羽はヤダ」
「何で?入れてよ天城」
「だって、鳥羽入れると女子が面倒臭いんだもん」
「俺が一番自覚してます」
ゆっちゃんがバッサリ言い切ると、鳥羽くんは私たちにしか聞こえない声でボソリと呟く。