腰を折り曲げ、謝ってくれる鳥羽くん。
こんなに真剣に謝らなくてもいいのになぁ…。鳥羽くんが悪い訳じゃないんだから。



「いいよ。けど、大きい声で言うのはやめてね。恥ずかしいから」
「うん、わかった」



この会話を聞いていた周りの子にも誤解が解けたみたいで、“なーんだ”とか“勘違いしてごめんね”って言われた。

少し手遅れ感はあったけど、なんとか収まりそうで良かった。



「ゆっちゃん」
「ん?」
「さっきの言葉はフツーに傷ついた」



ソっと隣に行き、少し怒った声色で話す。



「うわっごめん。私も言っちゃったって思ったの」
「いいよ。許す」
「2人とも仲良いよなぁー。俺も入れて」



私とゆっちゃんの間から鳥羽くんがヒョコっと顔を出す。
すると、ゆっちゃんが鳥羽くんともう1度ギャーギャーと騒ぐ。


鳥羽くんとも仲良くなりたいんだけど…。
もう少し先でもいいかな。ついて行くの大変そうだし。