7歳のころ、ママが私にくれたらクマのぬいぐるみ。


柔らかな茶色の肌につぶらな黒い瞳のぬいぐるみには赤いワンピースが着せてあった。



特別可愛い、というわけでもなかった。



でも、幼い私にはママがプレゼントをくれたことが嬉しくて、それから毎日持ち歩いた。



近所の川も、小さな商店街も、友達と遊ぶとき
嬉しいときも、寂しいときも。


クマのぬいぐるみ名前をつけた。茶色だからという理由だけでブラウンと名付けた。


1人っ子だった私はブラウンは兄弟のようだった。