「...帰ろう...。」

もし誰か今俺の顔をみてたとしたらみんながみんな、「かわいそう...」なんて思うにちがいない。


トボトボと靴箱に向かい、上靴からローファーへと靴先をトントン、として履き替える。


いつものように校門をくぐり、駅に向かう。


ただ、いつもと違っているのは、俺のあるくスピードが少し遅いってこと。