メイドたちに着替えさせられ髪の毛もセットされ、朝食の席についた。




「ふわぁ・・・」



「ずいぶん大きなアクビですね。昨日はお休みが遅かったのですか?」



私のティーカップに紅茶を注ぎながら、みか・・・島崎 帝(シマザキ ミカド)が言った。



みかは私が六歳の時に執事としてやってきた男で、若いのにとても有能。


加えて容姿端麗、外国語もペラペラ、性格も優しくてしっかり者でパーフェクト。







そんなみかに・・・・・・十年間、片想いだったりする。








十年前に告白をしたことはあったけれど、絶対覚えてないだろうし、ましてや本気だとも思っていないだろう。



「まあね〜。ちょっと色々!」


「今日は早くお休みになってくださいね。明日はパーティがあるのですから」


「めんどくさいなー」


「そんなことを言ってはいけませんよ。陽菜(ヒナ)お嬢様のご生誕パーティなのですから」