レインは母の部屋の前に来るとゆっくりノックした。 中からか細い女の声がした。 レインは静かにドアをあけ入った。 「お母様、、、お体は大丈夫なのですか?」 「ええ、大丈夫よ。」 レインの母は弱々しく頬笑む。 「それで、お話とは?」 「レイン、今から話すことは決してこの国の誰にも言ってはなりません。あなたの未来の娘以外には。」 予想外の言葉にレインはきょとんとする。 が、母の話を妨げないためにただうなずいた。