実の事を言うと、 この様な事を聞かなくても、 自分達が圧倒的に不利であったと言う事くらい分かっていた。 だが戦場で負けると言うことは、 死を意味する事であり、 初めて死に直面した彼は恐怖を覚え、 全身が震えうずくまってしまっていた。 その事を誤魔化そうと思い、 あの時戦う気であったと思わせようとし、 わざわざ解りきった事を聞いたのであった。 「そうだったの? ごめん生意気言って…」 「いや…いいんだ! 判らない事があったら何でも聞いてくれ」 「うん、わかったよ!」