その翌日、
井上は早速家庭裁判所に武彦に対する、
精神鑑定の申請を行った。
家裁は井上の武彦に対する、
精神鑑定実施の申請を受け、
後日第一回少年審判実施の決定を下した。
この審判により、
最終的に鑑定を行うべきか議論がなされ、
決定が出される事となる。
ちょうどその頃、
当初武雄が心配していた通り、
被害者家族から賠償請求を起こされ、
多額の賠償金を請求されていた。
その後第一回少年審判が実施され、
審判には裁判官三人、
裁判官からみて、
右側に書記官及び二名の調査官が座り、
それに対峙する形で、
反対側には、
付添人である井上と田口が座る。
更に裁判官の正面に武彦が座り、
そして武彦の両側に両親が座っている。
この審判の中で、
井上弁護士から出されていた精神鑑定の請求についても審議がなされ、
武彦の調査にあたった、
二人の調査官の意見もふまえ、
観護措置を一時中断しての、
約二ヶ月間に及ぶ、
病院での鑑定留置の実施が決定された。
この決定に伴い、
その後すぐさま精神分析医の手配がなされ、
二日後小嶺医師による診断が行われた。



