「ただ一つ気になるのは、
彼の場合意味不明な発言が多く、
事情聴取にあたった時も、
言っている事が理解出来ませんでした、
この様な事を考えると、
もしかしたら彼は、
精神に異常があるかも知れません」
青木のあまりに突然な発言に驚いた安藤は、
いきなり二人の会話に割って入ってきた。
「ちょっと待て青木、
専門家でもないお前が、
そんな事言うべきじゃないだろ!」
その指摘を受け、
今度は安藤に対し話し始める青木。
「すみません安藤さん、
あの子を見ていたらどうしてもそう思えてしまって…
でもこれはあくまで私個人の見解に過ぎません…」
再び武雄に向け話し出す青木。
「もちろんこれらは家裁で調べる事です…
この場合可能性は薄いと思いますが、
医療少年院への送致になると言う事も考えられます。
ですからご両親のやるべき事は、
まずは付添人を捜して下さい。
付添人とは刑事裁判における弁護士の役割をする人の事を言います、
ですから通常は弁護士が付添人の役割をします、
私から言えるのはこんなところです!」
「分かりました。
どうもご迷惑をおかけしました、
それに色々教えていただいて…」
「いいえとんでもない、
いつもはこれ程詳しく教えたりしないんですが、
彼を見ていたら悪い子には見えなくて…」



