彼等は敵から逃れる事に精一杯だった事、
更に逃走に使った抜け道が、
全員始めて通る道であった事、
加えて長く真っ暗な道を抜け出た安堵感で、
頭が一杯になってしまったのだろう、
その為に、
この見慣れた風景に気付かなかったのかも知れない。
「君達は俺達とは正反対の方角に向けて出発したはずじゃなかったか?
それが何故ここにいるんだ!」
「おまえも以前俺達の仲間が利用していた隠れ家を知っているだろ?
俺達もそこに居たんだが、
奴等に発見されてしまってな…
それで戦闘状態に入ってしまったんだ、
そんな時、
誰が作ったのか分からないが、
抜け道があったんだ、
その出口があの洞窟というわけだ!」
洞窟を指差しながら語るテリー、
そんなテリーの話を聞いていたダリルだが、
よく知るはずの人物が、
一人いないことに気付いた。
「あれ?リックが居ないな…
いったいどうしたんだ?」
この問い掛けに、
突然表情を暗くしたテリー、
「それが…抜け道に逃げ込む直前に戦闘が始まってしまって…」
「まさか…死んだのか?」
言葉を発する事なくただうなずくテリー。
「そうか、リックが死んだか…」
俯き悲しみの表情を浮かべるダリル。



