風がつよい。 桜が綺麗だからお花見でもしてこよう。 そんな軽い考えがまずかった。 周りにはお花見をしている人なんているわけがなく、 一人寂しく全身が花びらまみれになる。 近所の河原に着いた途端すぐこれだ。 家を出たときは風なんて全然拭いてなかったのに。 「......くしゅんっ!!」 そういえば.... 去年、花粉症デビューしたのをすっかり忘れていた。 「へっぐしゅっ!!.......う...ぁ...」 やばい鼻でた。