退院後は私の周りが、時間に乗って、流れる様に変わっていった。



まずは、家庭だ。

父親は逮捕されて、数年は刑務所暮らしになったという。

刑務所から出てきても、もう私に近づいて欲
しくないというのが、私の要望だ。


兄の方も、虐待を知っていたにも関わらず、それを放置した事で、警察に逮捕された。

まぁ、父より罪は軽そうだが、、、。





学校の方は、、、、、


辞めた。

特に思い入れもなく、学校にいい思い出があった訳でもないうえに、学校に行っていると余計にお金がかかるからだ。

だが、将来的に考えると、高校卒業は大事な事のため、卒業まで通おうとしたが、彼が

「俺が一生お前を支える。
だから、お前が働く必要はない。
余計な事は考えなくていい。」

プロポーズに使われる様な言葉をさらりと言った彼は(ちょっと言い方がひどかった様に感じたけど)、私の髪をクシャっと撫で、ニコリと笑った。

それに甘える様で嫌だったが、彼の押しに負け、学校をやめる事にした。

そこまで押してきた理由を後で聞いてみると、、、

今崎「いじめとかそういうのは、もううんり
なんだよ。



でも、それ以上に、、、、」

「?」

今崎「お前に、、、、
好意を持つ奴が出てきたら、嫌なんだ
よッ‼︎///」

「、、、わかった」

彼の考えには、また驚かされたが、学校を辞めたくなかったのかもと思われないように、明るめの声で言った。

つまり私は、彼が少しでも安心してくれるならと思い、退学したんだ。

「でも、今崎君がいてくれれば、そんな人達
なんていないと思うのに。」

「ッ、、、///
わかんねぇだろ、そんなん‼︎
寄って来た奴に、お前からそいつを好きに
なるのも嫌だしッ‼︎」

赤くなりながらそう言った彼が、何だか面白くて、可愛くて、つい笑ってしまった。

今崎「、、、、、、、、//////」

赤みを増して、私から目線を外した彼。

そんな彼に私は、

「今崎君以外なんて、私は嫌だよ。」

今崎「、、、、そうかよ///」

照れながらも嬉しそうな返事が帰って来た。



でも、アルバイトをしようとは思っている。

全ての負担を彼にかけるわけにはいかないからね。

また相談しよう。

押し負ける気は、無い‼︎