今崎「実は、学校で住崎がいじめにあってる
って何人かの女子の集団に聞いたんだ。
それも、俺が住崎と付き合ってるって言
ったせいだって。
そしたら、そいつらが、俺が住崎から離
れたら、住崎のいじめをなくすって。
だから、俺は住崎から離れた。
でも、その分住崎を傷つけた。
ホントに、ごめん、、、。」

私は、自分の知らない所で、彼がどれだけ私の事を考えてくれていたのかをこの時初めて知った。

今崎「 俺は、住崎が好きだ。
だから、もし住崎が許してくれるなら
もう一度、俺と付き合って下さい。」

嬉しすぎて、言葉が出ない。

でも、

「、、、、、ダメ、だよ。」

今崎「ッ、、、。
やっぱり、無理だよな。
あんだけ住崎の事傷つけたもんな。」

「そうじゃ、ないよ、、、。
私の事、考え、てくれてて、すごく、嬉しい
よ。
でも、私は、汚くて、醜い人間だから、、。
だから、私といたら、幸せになんて、なれ、
ないよ。」

今崎「、、、、

、、、んだよ、、れ。」

「え、、、?」

彼が何を言ったのか聞こえなかった。

今崎「何だよ、それッ!」

「‼︎」

驚いた。

彼がこれ程の大声を出したところを私は見た事がないからだ。

ここが病院だということを忘れているのか、その声量のまま話し続けた。

今崎「まず第1に!
住崎は、汚くも醜くもねぇ!
お前は、心の綺麗な人間だろ!」

「そんな、事ーーー」

今崎「違うって言いたいのか?
じゃ、どこが違うんだよ!

住崎は綺麗だ!
お前の事を悪く言う奴は、俺が許さね
ぇ!
住崎、お前自身もだ‼︎」

「え、、、。」

訳がわからなくなりそうになりながら、頭を回転させる。


でも、頭はしっかりと回ってくれない。

今にも頭を抱えたい私のことなんてお構い無しのようだ。

彼の話は止まらない。

今崎「第2に、俺が幸せになれないだ⁉︎
それを決めるのは俺だ!
そんでもって、今の俺の幸せは、住崎
といる事だ‼︎」

「、、、、、、、、え?」

今崎「だから住崎、もう一回だけ告う。」

彼は真剣な顔で私をしっかりと目に写し言った。








今崎「俺と、付き合って下さい。」

話について行くのが精一杯で、何も言えなかったが、最後の言葉だけはハッキリとわかった。

嬉しくて、嬉しくて、胸がいっぱいになった。

(涙が、止まらない。)

「うっ、、、ほん、とに、私でいい、の?」

今崎「住崎じゃないと俺、嫌なんだけど。」

さっきまでとは違う、とても優しい言い方で、彼は言う。

「うっ、、うっ、、、。」

今崎「返事は?」

「は、はい‼︎」

力の入らない状態ながらも、最大限の声で返事をした。

そして、ゆっくりだが、目の前にいる彼の首に傷だらけの腕を回した。

今崎「住崎、、、?」

「わたしも、今崎く、んが好き、です!」

驚きと喜びを隠せない様子の彼。

伝えたい事を言うのと同時に、大事な事を言った事が彼にもわかったのだろう。

今崎「初めて、、、名前、呼んでくれたな‼︎」

そう、私は彼の名前を初めて呼んだんだ。

「遅くなって、ごめんなさい。」

今崎「、、、遅ぇよ。」

フッと彼が小さく笑ったと思った時には、唇に温かくて柔らかな感触を感じた。

「い、今崎、君、、、今っ、、////」

今崎「もう一回、していいか?」

「っ、、、うん‼︎」