ーーーガラッ
看護師1「住崎さんのご家族の方ー、おられま
すかー?」
集中治療室の扉が開いたと思うと、1人の看護師が出てきて言った。
「家族は、、、今はいません。
代わりに俺が。」
看護師1「あなたは住崎さんのご友人の方です
か?」
「いえ、、、恋人です。」
看護師1「、、、それではどうぞ〜。」
少し間があったが、看護師さんは笑顔で俺を集中治療室に通した。
「住崎ッ、、、!」
俺はすぐさま住崎の隣に駆け寄った。
看護師1「今は、薬が効いているので、目を覚
ましません。
申し訳ありませんが、住崎さんのこ
とについてお話があるので、後ほど
、お時間よろしいでしょうか?」
「大丈夫です。」
看護師1「それでは、また後ほどお呼びします
。」
そう言い、俺と住崎を残して、病室を出て行った。
「住崎、、、。
話したい事がいっぱいあるんだ。
頼むから、俺を忘れないでくれよ。」
そんな独り言をつぶやくと、さっきの看護師が呼びに来た。
俺は勇に住崎の側にいてくれるよう頼み、住崎の隣から一度離れた。
住崎が目を覚ましたのは、俺が戻ってきてから、約5時間後のことだった。