救急車を見送った後、住崎の父親を振り返り見た。

俺が住崎を救急車に運び込む時から、ただただ突っ立って見ているだけだったが、俺と目が合うと、慌てているのか挙動不振になった。

「何やってたんだ、オッサン」

父親「か、関係ないだろ!」

「はぁ?
今更関係ねぇなんて言い訳、できるわけね
ぇだろ?」

父親「、、、、、、、、、、、、。」

「まただんまりか?
まぁ、もうちょいで警察来るから、ゆっく
りしとけよ。」

怒りの笑みを顔に出して言った。

「、、、逃げんじゃねぇぞ。」

声を一段と低くし、今度は笑みを消した真剣な顔で言った。

住崎の父親は、その場から(動けなくなったのか)一歩も動かなかった。

それから数分後、警察が来た。

住崎の父親の手には手錠がかけられ、パトカーに乗せられて行った。

住崎の父親は、結局何も言わなかった。