10分程したところで、勇が呼んだ救急車が到着した。

俺は住崎を抱え込み、家の前に止まっている救急車まで連れて行った。

「お願いします。」

そう言い、救急隊員に住崎を預けた。

「勇、頼みがあんだけど、」

夏木「分かってる。
俺が彼女について行く。
病院着いたら連絡いれるわ。
それと、警察も呼んどいたから。」

俺の言葉を遮って、そう言った勇はとても頼もしく見えた。

「ホントに分かってんだ、、、。」

夏木「当たり前だろ?」

お互いにフッ、と笑みを浮かべた。

「サンキューな。」

夏木「おう!」

勇はそう答えて、救急車に乗り込んで行った。