ある日の昼休みーーー

廊下を歩いていると、住崎がいた。

こっちに向かって歩いてくる。

「あ、のッ、、、こんに」

ーーースッ

“こんにちは”

そう言おうとしただろう彼女の言葉を遮るように、俺は彼女の横を通り過ぎた。

彼女を無視した事に対する苦痛に顔を歪めながらも、あいつらとの約束だ、と自分に言い聞かせる。