3度目の告白


(痛ッ!
昨日の、、、かな?
殴られすぎて、もう、どれがいつの傷かわか
らないな〜)

授業中、座り直しそうと動いた時にそんな事を思った。

身体のあちこちが痛すぎて、感覚が麻痺したように痛みを感じなくなってきている。

極々たまに、ツキッと痛みが走るけど。


慣れというのは、すごいものだ。

それを恐ろしいとも感じる。





ーーー昼休み

いつもの様に、野菜ジュースを一本買い、いつもの場所、体育館裏に向かう。

すると、

今崎 「よぉ!」

彼がいた。

私は思わず、一歩退いた。

今崎「おいおい、俺、一応彼氏だぜ〜」

「な、なんで、ここにいるの?」

今崎「あぁ?この前の昼休み、住崎がここに
来るのが見えたから、いっつも来てん
のかな〜って思って来てみた。
大当たりだったな。」

そう言う彼は、ニカッと悪戯っ子の様な顔で笑った。

そんな彼を見て、(少〜〜しだけ)可愛いと思いつつ、何も言わずに突っ立ていると、

今崎「とりあえず、ここ、座れよ。
俺も昼飯今からなんだ。
一緒に食おーぜ!」

と、自分の隣を指差しながら言った。

何も言い返せないまま、とりあえず、座ることにする。

今崎「いっただっきまーす」

そう言いながら、自分で持ってきたビニール袋の中に入っていたパンを取り出し、頬張り始める。

私はというと、彼の前でマスクを外せる訳もなく、彼が食べ終わっていなくなるのをただただ、隣でボーッと待っているだけだった。

(この顔を見られる訳にはいかない。
もし見られでもしたら、絶対に気持ち悪がら
れる。
まあ、それで別れたがったら、それでもいい
けどね。
付き合うことに、こだわりなんて無いし。)


「あのさ、」

いつの間にか、パンを2つも食べ終えた彼が、私に話しかけてきた。

ぼんやりしていた私は、我に返った後、返事をする代わりに首を少し傾けて彼を見た。

なんだか、真剣な顔をしている風に見える。


「、、、顔の傷は、どうしたんだ?」


ーーーーーーーえ⁉︎⁉︎⁉︎


「、、、、、、、、え?
なんの、事?」

一瞬、思考が停止した。

今崎「ここに来るのを見たときに見た。
それとおんなじやつ飲もうとして、マ
スク外しただろ?」

(知ってたんだ、、、。)

「、、、、、気持ち悪いとは思わないの?」

少し不安になりながらも聞いてみた。

今崎「思わない。」

彼はハッキリと言った。

即答で。

「、、、どうして?」

今崎「住崎が、辛そうに見えるから。」

(そんな風に見えてるんだ、、、。)

「そう、、、なんだ、、、。」

私は、驚きとか悲しみとか喜びとか、いろんな感情が込み上がってきて、気の抜けたような返事しかできなかった。

今崎「辛いなら、言って欲しい。
あんたからは、俺がどういう人間に見
えているのかは知らないけど、さっき
も言ったとおり、一応彼氏だから。
できる事あるなら、、、
言って欲しい。」

「、、、、、、。」

私は何も言わなかった。


その日は、それ以上の会話をすることはなかった。

私達は彼の教室に戻ろうぜ、の一言で、それぞれの教室に戻った。