「よろしい、ではブラント少尉はそこのオペレーター席へ、シュタイン少尉はそこの席へと着いてくれ。
解らない事は、彼らに聞くといいだろう」


艦長は、私とアディの席を示した後、同じブリッジ要員である人物達を指差した。
指差された彼等は作業を一時中断し、此方へと向き直った。


「私、通信オペレーターのアルマ・フォルスター伍長よ!
ヨロシクね!」


明るく元気いっぱいに挨拶をしたのは、この艦の通信士だった。


「ま、さっき挨拶しましたので、挨拶はもういいとして…
とにかく、解らない事があったら遠慮なく聞いて下さい!
俺が解る範囲なら答えますんで」


続いて声を掛けてきたのは先程ここまで案内してくれたベルガー軍曹だ。


「ソフィア・レーヴェンツ曹長です。
この艦のシステムオペレーターを務めています。
何か解らない事があれば、何なりとお聞き下さい」


そして最後に声を掛けてきたのは、ミステリアスな雰囲気を漂わせるまだ少女と呼べる年齢の女の子だ。
しかし、幼い割にはしっかりとした対応だった。

彼等の挨拶が一通り済み、こちらも挨拶をする。


「ユーリ・ブラント少尉です。
EFパイロットの見習いですが、今作戦ではこちらにて戦闘オペレーターを担当させて頂きます。
よろしくお願いします」