私は当時ドラマで見た女優に憧れてそのドラマの真似をしていた。
母は
「女優になりたいの?」
と私に聞いた。
「うん。お願いママ。ちゃんと演技について学びたいの!」
「バカ言ってんじゃないわよ。そんなのなれるのなんて才能がある人しか売れないんだからもっとお金になる仕事にしなさい。」
「ママはいつもそう。お金お金って…いつもお金の事ばっか!」
私は初めてこの時母に向かって怒鳴った。母は
「貴方を学校に連れて行ってるのは誰?!育ててるのは?会社で疲れてきてるの家事をしてるのも全部私よ!親のいうことくらい聞きなさい!!女優なんて絶対認めないから。」
「ママ!」
「お母さんでしょ!小さい子じゃないんだから!」
私は悔しくて悲しかった。でも諦めきれなくて1人で誰もいない場所でセリフを練習した。
そしてこんな私をいろんな親に可哀想だと言われた。
修学旅行でも1人の女の子が
「菫ちゃん、一緒の班にならない?」
と声をかけた子がいた。その子はその後トイレで他の子たちと私が可哀想だから誘ってあげたと言っていた。
それから私は中学のときには孤独になっていて、それにぼっちでも別に良いとその方が気づつか無くてすむと、人との距離を置いた。
私は人との距離を置きすぎたのかイジメられた。
初めは教科書を隠されることから始まった。
次の日は机に花瓶が置いてあった。その次の日は教科書とノートを破かれた。他にも体育倉庫に1日閉じ込められ、バケツの中の汚れた水を滑っちゃったと笑いながら私にかけられて、机にキモイ、ウザイ、死ねとか書かれて、1番酷かったのは着替えの姿をスマホで取られてクラスのみんなに写真が流出してた事もあった。
私は他人を信じれない。
誰だってこんな事されたら信じないだろう。
だから私は1人でいると決めた。