「嫌い」 嘘。 「このまま瑠美と結婚すればいい」 嘘つき。 「あなたのこと、大嫌い」 今日はエイプリルフール。 「さよなら、エイジ」 電車が動き出し、すぐに彼の姿も見えなくなる。 恋人なのにキスさえしなくなった。それが当たり前になったのは、いつだったろう。 エイジ。 あなたはいつ、私の手紙に気づく? なたは手紙の簡単な暗号にさえ気づかないでしょうね。 でもいいの。 私、あなたと別れたかったから。