「普通に座るんだね?」

「貴方達が来る前まではあたし達の場所だったの。」

「あっそ。」




足を組んで当たり前のように座る

ほんと、如月 愛桜の前とはえらい違いだ



「じゃあ、直球に訊くけど。お前、何者なんだ?」

「あら、【蒼月】幹部・白樺 優はハッキングが得意なんじゃないの?」

「確かに得意な方だけどまだまだだ」

「うん、そうよね。まあ、あのロックは解けないでしょう?」

「だから、訊いてるんだけど」



こいつ、なんでこんな見下した言い方するんだよ

これでも、全国3位の腕前だ



「そうだった。うーん、レディースの【燈華】って分かる?」

「総長不明の全国No.2レディース。俺らの下だね。」

「ちなみに訊くけど【燈華】の総長の名前は?」

「〈狂華〉」

「そこまで分かってるのね...。〈狂華〉について何を知ってる?」




なんでこいつはそこまで〈狂華〉にこだわる?

なんの接点も無いはずなのに



「ハッキングの腕前は世界並びに全国でNo.2ってことと

〈狂華〉の素顔は【燈華】の副総長しか知らないってこと」



俺の発言に驚くリツと瞬

俺も初め知った時は驚いた

だって、幹部ですら〈狂華〉の素顔を知らないなんて