「それに、リツも愛桜ちゃんも鈍感だよ」

「えっ?愛桜ちゃんは分かるけど俺もっ!?」





むしろ、愛桜とリツ以外いないだろ

と、言いたかったが言わない

優が言うだろうし





「むしろ、愛桜ちゃんとリツ以外ありえないと思うんだけど?」

「なにそれっ、辛辣っ!」






5限が開始を告げる鐘を聞きながらパンを口に放り込む

遅めの昼ご飯は空腹を程よく満たしてくれた


....朝飯が遅かったからな


残ったパンを持って愛桜のところへ





「川崎、こいつ飯食ったか?」

「あっ、奏翔くん。ううん、まだだよー」





俺が愛桜じゃなく川崎に聞くのは簡単な話だ

愛桜は食べた、と嘘を吐く

だから、いつも愛桜にくっついてる川崎に聞くのがいい、という話になった

もちろん、独占欲の塊(優)には許可を得ている




許可を得ないと大変なことになるのはみんな予想済みだ



優とリツのところに戻ると突如リツが口を開いた









「はーいっ、これより【蒼月】幹部以上(約3名)の恋バナを始めまーすっ!!」