「あぁ、お嬢。お久しぶりですねぇ。」

「ええ、久し振りね。」

「そんな露骨に嫌な顔されましても....」

「無理よ、これが貴方に対する限界の作り笑いよ。」

「酷いですねぇ、これはまた」




にやにやと気持ち悪く笑う一条


....無理無理、ほんと笑えない





「立騎、裏切りをするとはどういうことか分かってるんだよねぇ?」

「っ...」

「分かってるようで何より。【蒼月】を潰す、ということ。」

「へぇ、いいんじゃない?」

「「「「「はぁ!?」」」」」

「煩いなぁ、みんな」




ため息を零せばみんながぞろぞろと出てくる

みんな文句言ってるけど





「って!いつからいたのっ!?」

「この人が入ってきてから。」

「あぁ...そう」




立騎が突っ込む気力を失った

頑張れー




「てか、愛桜ちゃん!結構重大な問題なんだよ!?」

「分かってるから、話聞いて優。

ねぇ、一条。つまり、神崎組と【蒼月】が戦うってことよね?」

「えぇ。」

「じゃあ、神崎組も族連れてくるのよね?」

「はい、まあ...」

「じゃあ、こっちもいいわよね?」