「あ〜っ、もう!めんどくさいー!!」


私は目の前にある日誌とにらめっこ中。


姓が『相田』故に、出席番号が1番で…。


毎度のことながら、新学期早々に週番。


授業ごとに書けばいいんだろうけど、つい先延ばしにしちゃって、放課後にまとめてやるはめになる。


自業自得なんだけどね、でも面倒。


「和羽、まだ終わらないの?」


委員会が終わって戻った有紀が、日誌を覗き込む。


「終わらない…」


「そんなの適当にちゃちゃって書けばいいのに、変なとこ真面目だからね〜、和羽は。」


うぅ……何も言い返せない。


「圭ちゃんがもう終わるみたいだから、先に帰るけど大丈夫?」


「うん。大丈夫。圭太さんによろしくね。」


「さっさと終わらせるのよ。じゃあね。」


「ばいばい。」


有紀に手を振って、日誌に向き合った。


ほんとにさっさと書かないと遅くなっちゃう!