また貴方に会えたなら

「そうやって思っていると駄目なのよ。分からない?」

いやぁ。
分からなくもないけれど………

「でも、お母様は、上品にしろとおっしゃっていたではないかしら。」

「確かに、上品に振舞えとは言ったわ。でも、あからさまに他人を無視するのも変な話じゃない?」

「無視はしてないわ、無視は。」

「いいえ、常磐。あなた、既に嫌われているんじゃない?」

「はぁ、お母様。そんな訳がないではありませんか。」

「いい?」

お母様は、あたしの鞄から、大好きな本を取った。