「どうして私に絵の依頼を…」
「卒業するまでに…好きっていう気持ちを伝えたくて…」
「それなら普通に告白でもいいじゃないですか……。
わざわざ私に絵を…」
「一緒に居たくて!」
えっ?
「その……。
短い時間だけでも、一緒に…居たいと……すいません…。
気持ち悪い…ですね……」
「気持ち悪くないです」
「へっ…」
「気持ち悪くないです!!」
だって私、筑内先輩と一緒に居て楽しかったし、それに…。
「返事しないとダメですよね。私は筑内先輩の事…」
「待って下さい!!!」
今まで聞いた中で一番の大声を出した筑内先輩。
そして小さくした声で、私の目を見ると
「返事は…卒業式の日にお願いします」
「今じゃなくて…いいんですか?」
「僕をもっと知った後に決めて欲しいんです…。待てますから…。
僕の事を考えて下さい…」
ー終わりー