後ろから何やらクスクスと、女の笑い声が聞こえる。

私達は顔を見合わせ、後ろを振り返る。


その笑い声の持ち主は、
そう…



佳子。




「「……!?」」



佳子は、傲慢な笑みをうかべ私達の元へ近く。


「随分、麗しい友情ですこと。」

「なんの用?」


ユキが凄みながら、立ち上がった。

釣られる様に私も立ち上がる。

恐い…いつしか、心臓はドクドク鼓動を早め始めていた。



「ふふ。随分威勢がいいのね。」


佳子は、ゆっくりと私達の周りを歩きだす。



「そうそう、貴女!泥棒猫のあなたよ!」


顔が背後から近づき、私の耳元でささやくように、耳を疑う事を話してきた。



「随分とアソコが絞まり良いみたいね。
カズキに抱いて貰ってないのかしら?」

「なっ…!!!!」

「男達が、貴女のアソコ忘れられないみたいよ?
また来るって。
よかったわね。」


その瞬間体がカーッと熱くなり、とっさに佳子の顔の右頬をひっぱたいていた。


「ふん!まぁ…いいわ。
お邪魔さま。」


そう言って教室を去ろうとした足を、佳子は再びまた足を止めて振りかえる。



「またね。」


「二度と来るんじゃね-!ばーか!!」


ユキが叫び散らす。

佳子は、薄ら笑いを浮かべて去っていった。

また、来るの?

どうして…どうして
こんな事ばかり…?


私は忍び寄るであろう、まだみぬ恐怖感でその場に座り込んでしまった。


嫌だ嫌だ…怖いよ。

もう嫌だよ…


助けて!助けて!