【紫・長編】華押(hana oshi)

深夜に目覚めた夏冬はキッチンスペースに近づく。カモミールティかラベンダーティでも飲んで良く眠ろうとした。したら、春秋がホットミルクを飲んでいた。「眠れないのですか?」と聞かれ「匕背ヒロシと大切な女の子を狙う悪者に」自分のシャドーも居て、思わず悲鳴をあげた。と報告する。「そんなにヒロシは良い男なのか?」と驚いた春秋。「判らないけれど、アレは嫉妬かも」しれない。と夏冬はカモミールの茶葉をマグカップに入れた。熱いお湯を沸かし、じっくりお茶を抽出する。「何がヒロシに惚れるきっかけに」なったのです?と春秋が意欲的に聴いた。だが、それには気づかない夏冬は、あのモテるルックスなのに傲慢でなく「他人の良さを見抜き」大切に尊敬している姿勢かな。と、答えた。「ふうん」という春秋の態度が何時もと少し違うことに気がつかない夏冬だった。