何とも言えない空気に嫌気がさし、夏冬はガラホを持って寝床に潜った。匕背ヒロシの記事をひろう。ネットライターの意見は信用できない部分も多くあるが、夏冬は匕背ヒロシの事を、何も知らないので、勉強勉強と読んでみた。年頃なのか恋愛の話も幾つかあったが、彼女役が違う記事ばかりだったので、あてにならないなと夏冬は想う。そして、一番あててそうな彼女の情報を読んで、此れで失恋出来たのかな?と天然な事を想っていた。でも苦しくも悲しくも無いので、『匕背ヒロシを好き』にならなきゃいけないなと呪文(スペル)の様にとなえた。
どうやって『好き』に成れば良いかわからない夏冬は、『自分に無くてヒロシにある良い点』を探すことにした。尊敬や敬愛が恋心に繋がる事を祈って。
どうやって『好き』に成れば良いかわからない夏冬は、『自分に無くてヒロシにある良い点』を探すことにした。尊敬や敬愛が恋心に繋がる事を祈って。

![【黒・中編・画】湖面に写る月の環[今昔擬人化小説]](https://www.no-ichigo.jp/img/member/142243/nc0rrl7caz-thumb.jpg)

