【紫・長編】華押(hana oshi)

何の香りだろうと、部屋に戻ったログは気になった。二段ベットの上の住人が寝ぼけているので、きちんと起こしてやった。それで聞く。「この香りの元はなんだと思う?」と。二段ベットの上の住人は、マットレスを、思いっきり蹴りあげられたので「ぎゃあ」と言って起きたが、もう、ログのいう香りが、消えていたので反対に「どうかしたのか?」と聞かれた。くんくんしてる内に、ログにも解らなくなってしまい。「くそ」っとログは足を踏み鳴らした。「香り」が有ったんだよ。とぶつぶついうログに「俺、昨日は女連れ込んでねーぞ」と言われ反対にどきりとするログ。「あれは夢ではなかったのか?」と、まさかな事を考えた。よく考えれば、ギルドで昨日会った「女案内人」がそんな香りをしていた気もする。