【紫・長編】華押(hana oshi)

また、深海の酸素だまりの中で暮らす3つの命は、シャラムの「火力の暴走」を海という自然で無きものに代えた為、恐怖の根源がリセットされたシャラムはめそめそ泣くシャラムでは無くなった。

世界を操れる実力者で、能力なのだと理解出来てからの彼は、「堂々とした威厳」すら、かもしだした。そう能力を悲観しなくなった彼は、能力に自信をもつ。
そんな彼の心を教育するリルは数年もする間に「恋のときめき」を覚える様になる。

リルは仕方なく「年追える」のをやめて、彼女の成長を止めた。2つの跡取りを望んだ訳ではない。彼に写る自身に自信を持っていたかったから……

リルもシャラムの恋しい異性でいたかったから、3つしか居ない命の交流に、誰も緊張するモノは居なかった。