【紫・長編】華押(hana oshi)

例えば……

現在(いま)

シャラム・クーンは、シケで海原に流された、船乗り達と違い、蒼の海竜やリルと共に居る。

船乗り達に出来なくて
シャラム・クーンしか出来なかった事。
それが、シャラムの「実力」であり「能力」なのだと。
つまりシャラム・クーンは「強い運」の持主だから、嘆くのが終わったら、自信を持ち満々となれ
と、リルは海竜と一緒に、シャラムにくどくど「真実」を教えた。

蒼の海竜は大海原の自然の、時に沢山の命を、不幸にさする偉大さを、語ってくれた。

そして
「爆発的火力を生み出す」シャラムの様に
「時に海流をすら操れる」時も在るのが、蒼い竜の実力と、それを行使するのを見せつけられた。何度も何度も。

それは未だ火力をコントロール出来ないシャラムの「希望」と成りえた。