【紫・長編】華押(hana oshi)

リ・ルカーナはシャラム・クーンの良き指導者であった。
陽気で気さくなナカバ・ナンソ達との海での悲劇も、生まれた時から一緒だった老師達との永遠の別れとも、立ち向かう気持ちのシャラム・クーンにリ・ルカーナも海竜も尽力を尽くした。
凍えた精神(こころ)のシャラム・クーンの話を、同じ話も何度も何度も聴いたり、シャラム・クーンの知ってる知識をリ・ルカーナと海竜が習ったり…
当然、逆もあった。沢山沢山あった。海の神秘や偉大さや脅威の他、海竜からは竜の事や魔力の事など、色々語りあった。
海竜はひとりぼっち
聖なる魚女もひとりぼっち
異種族の最後の生き残りが、互いを尊重しあい、共生してるという事。また悠久の時を生きてる彼等とは違い、シャラムは人間だという事も…