聖なる魚女リ・ルカーナは深く深く、海の蒼が黒ずむ時間まで水面の光の煌めきを見てる。
彼女らが居るのは美しい海底で、仲間の海竜が月に何度、海上の酸素を口に含み、彼らの居城に酸素を補充する。リル(海竜はリ・ルカーナをこう呼ぶ)は魚女なので海竜どもども、海水にさらされようが生活できるのだが、リルの家具、椅子や机や寝具を使える様に保つ為、海竜の酸素補充が必要とされてる。
リルは蒼々した薄い腰まで流れる髪から等の色彩ながら、こぼれんばかりの紅い眼(まなこ)が美しい。人間でいうなれば耳たぶの付け根から魚女の証のエラが両方、拳くらいの大きさで生えてる。襟から伸びる衣装は足元までおおうドレスを大きめの両方の肩あてとベルトで押さえられたマントで隠してる。