【紫・長編】華押(hana oshi)

魔法を教える学園を生まれて初めて出た。
シャラム・クーンは、街の人達とふれ合う暇も無い程に、急ぎ海辺の道を馬車で急ぐ。
魔法の中には「瞬間移動」という施すだけで、目的地にたどり着くモノもあるが、老体にはリスクが高過ぎる為、物理的な方法で移動する手段を選んだ。

馬二頭がひく幌馬車は、頼りない幌を魔法で守護してる。だから、時間はかかるが安全にシャラム・クーンは海辺に運ばれる。
文化にふれ合うことが出来ないのが、惜しいところ。

幌馬車の中でシャラム・クーンは初めて乗り物酔いを感じた。込み上げる吐き気を「どうして良いか」わからず、気持ち悪いのだが、何度も何度も飲み込んだ。
不味い味で更に気持ち悪くなった。

そうして、幌馬車は海辺の街にたどり着く。