「あー、よかった。
まだいた」



「……な!?」




結局行き先も見つからず、



美音のもとへ戻ってきた。




「昼飯食う場所見つかんねーの。
ここで食わせて」



「……勝手にすれば」




美音の隣に座り、美音の横顔を見ると



目がちょっと赤くなっている。




「……泣いた?」



「っ、アンタのせいなんだから!」




気付いてても気付かないフリしなさいよ!と怒られた。



……そんなにひどいこと言ったかねぇ、俺?