あれがちゃんと、好き同士の恋愛ってやつなんだろう。
俺は彼女を取っ替え引っ替え…
どれも本気になったことはない。
さっきだって、
仮にも彼女なのにあの態度だよ、俺。
キスやそれ以上のことは、求められたらやるけど
自分からしたいと思ったことは、なかった。
その理由は、自分でもわかってる。
「両想いになれて、いいよなぁ…」
圭と杉浦を見ていると、そんな言葉が自然とこぼれた。
もうほとんど冷めたコーンスープを飲みほし、すぐ傍にあったゴミ箱に紙コップを捨てた。
……俺もここまでくると、頑張りたくなる。
だから早く付き合えっつんだよ。あのヘタレ真白が。



