「あぁ……なに?」 「機嫌悪い? なんかあった?」 なんかあったっつか、 お前の相手するのがめんどいだけなんだけど。 「なんもねーよ」 「そう? ねぇ、まだお昼食べてないの? 一緒に食べない?」 「遠慮しとく」 また袋を振り回しながら、マミをスルーして歩き出した。 2階の渡り廊下を歩いているとき、 ふと中庭を見ると、見覚えのあるふたりがいた。 圭と杉浦か。 アイツら、なんだかんだラブラブだよなぁ。