「さみしそーな女発見」
紙コップに入ったコーンスープをすすりながら、
屋上に繋がる階段で、弁当を食べている美音を見つけた。
「……なによ」
「凛と真白、ふたりで昼食ってたけど」
「……そう」
「お前は一緒に食わねーの?」
熱々のコーンスープを冷ましながら、また少しすする。
すると美音が俺を睨み付けてきた。
「アンタのせいじゃない!
……自分で決めたことくらい、貫きなさいよ!」
強気なくせに、泣きそうな顔をしながら言う。
……いや、なんで俺のせいだし。
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