ちゃんと話すようになったのは昨日ですけどね、と心の中ではそう言いつつ、
あはは、と笑って誤魔化した。
「でもあれだよな、
吉川さんって蛭川(ひるかわ)と付き合ってんでしょ?」
「え??」
「バカお前!!」
悠里くんが浜崎くんの頭をバシッと叩く。
蛭川って、真白くんだよね?
ん?私、真白くんと付き合ってると思われてるの?
「私と真白くんは付き合ってないよ?」
「え、そーなの?
いつも一緒だからそうなのかと……ギャッ!」
急に悠里くんが浜崎くんを羽交い締めした。
「(お前な、
アイツらにはアイツらのペースがあんの)」
「(は?ペース?)」
二人がコソコソ何かを話してたけど、私には全く聞こえなくて、ん?と首を傾げた。