ぶーぶー、と文句を言う浜崎くんに対して、悠里くんはハイハイと適当にあしらった。



……1日研修…



たしか、大阪市内の散策だったかな?



研修とは名ばかりの、遠足みたいなものだけど。




「あ!
吉川さんも一緒の班なる?」



「えっ?」




突然、浜崎くんが私の名前を出すからビックリ…



って、同じ班に私!!?




「気持ちは嬉しいけど、私よりいい人いるんじゃないかな…」



「え、だって吉川さん、悠里目当ての女じゃないでしょ?
悠里もその方が、楽じゃない?」




浜崎くんからの誘いは、私にとっては嬉しかったけど…



悠里くんは、浜崎くんを睨み付けていた。




「こ、こわっ!
悠里なんで怒ってんの?」



「うっせ」