なんだか気まずい空気になってしまって、



明るい話題を探していると。




「悠里~」




金髪の男の子が、突然悠里くんの背中にのしかかった。




「なんだよ圭」




悠里くんはそれを押し退けるでもなく、呆れた顔で声をかけるだけだった。



彼は、同じクラスの浜崎圭(はまさきけい)くん。



金髪だからクラスでもよく目立ってる男の子だ。



悠里くんといつも一緒にいる。




「今日さ、来週の1日研修の班決めあんだって。
一緒に組もーぜ」



「そんなの今じゃなくて決めるときに言やいいだろ」



「決めるときになったらお前女子に囲まれんじゃん!」