「なんか今日の凛、変じゃない?」
「たしかに」
駅を出て、3人で通学路を歩きながら美音と真白くんにそう言われた。
「?
そう?」
いつもはあんまり考え事とかしないけど、
なんだか昨日から、悠里くんのことばかり考えてる気がする。
だからなんか、ぼーっとしちゃうのかな?
「やっぱり昨日のドーナツ
真白に奢ってもらえばよかった~って思ってるでしょ?」
「え!?
思ってないよ?」
「ふーん。
でも真白は奢りたかったみたいだよ」
「誰もそんなこと言ってないんですけど!」
美音と真白くんが頬をつねったり、肩を叩いたりしてじゃれあってる。
……うん。
美音と真白くん、仲良いよね。



