はぁ~~、と大きなため息をついた後、



悠里くんはビシッと私を指さした。




「こういうのは、凛から言ってみろ。
真白に、『家まで送ってほしいな』って言うんだぞ」



「……えぇ?」




……うーん…ほんとに送ってほしいなんて思ってないんだけどなぁ…。




「凛がその様子じゃ、真白も攻めれないから、
凛が少しでも積極的にならないと」



「えー…」




じっと見つめられて、言葉につまる。



悠里くんは、キレイな瞳をしている。



ほんと、ほんの数秒目が合うだけで



頭がくらくらして、胸がドキドキしちゃう。



吸い込まれちゃいそうなくらい、キレイな瞳だから



その瞳に見つめられると、なにも言えなくなってしまう…。