矢代くんの本気の恋





初めての、4人での帰り道。



今日から悠里くんは電車通学に変更したらしい。



みんなで電車に揺られながら他愛もない話をして。



駅を出てからは美音と真白くんの後ろを歩いていた。




「昔から、こんな感じだったな」



「ん?」



「いつも、俺と凛は
美音と真白の後ろを歩いてたなって」




懐かしそうな声で、悠里くんが呟いた。



……そうだね。



最近はずっと、美音と真白くんの隣を歩いていた。



2人の背中を見ながら歩くのは、何年振りだろう…?



そんなことを思いながら歩き、



いつもの別れ道の手前の交差点で、美音と真白くんが悠里くんの方に振り向いた。




「悠里、家あっちだよね?」



「あー…まぁ」



「じゃあ、ここでバイバイだね」



「はぁ?
バカか」